知れば知るほど今までとは異なる視点で腕時計を楽しめる、腕時計の基礎知識や機能、デザインなどをご紹介します。
腕時計を購入する際の参考にしてみてください!
数ある針のなかでも最もシンプルな形状のバー針。ベーシックであらゆる文字盤に馴染みやすいデザインなので、多くの腕時計に採用されています。
先端が尖った鉛筆のような形状から名付けられたペンシル針。中央部分に夜光塗料を塗布しやすいので、ミリタリーウォッチに多く見られるデザインです。
葉のようなその形状から名付けられたリーフ針。柳の葉のように細身で流れるようなラインは、
繊細な印象を醸しだすデザインです。
高級腕時計ブランド「ブレゲ」の創設者であり、天才時計師と謳われたアブラアム=ルイ・ブレゲにより生み出されたブレゲ針。針先端の穴が開いた丸の形状は、月を思わせる上品なデザインです。
鋭い菱形の形状のドルフィン針。クラシカルな印象のこの針は、時刻が読み取りやすいのもポイント。別名ドーフィン針とも呼ばれ、フランス語で王太子妃を意味します。
ドイツの自動車メーカー・メルセデスベンツの「スリーポインテッドスター」に似たマークが時針にあしらわれていることから、この呼び名が付いたメルセデス針。別名ベンツ針とも呼ばれます。各ブランドのダイバーズウォッチに多く見られ、夜光塗料が塗布されているのが特徴。
一説ではこの形状となった理由は、丸のままの広い面積に夜光塗料を塗布するより、丸を三分割にした骨組みのこの形状にすることで夜光塗料が流れ落ちにくくするため、と言われています。
ギリシャ語のアルファベットで1番を意味するアルファ針。スタイリッシュな菱形でドルフィン針とも似ていますが、針の中央部分に向かって先がすぼまっているのが特徴です。
針の先端がスペードの形状。まれに時針・分針ともにスペード型の 針もありますが、おもに時針のみスペード型のものがほとんどです。
先端が尖った形状のバトン針。針の中央部分から先端に向かって太さが一定なのがペンシル針で、それに対してバトン針は中央部分から先端に向かって徐々に太くなるのが特徴。カルティエなどに多く見られるデザインです。
針の先端が矢印の形状。矢印針、アローハンドとも呼ばれ、ダイバーズウォッチに多く見られる特徴です。
細長い菱形の形状。「ローザンジュ」はフランス語でひし形を意味し、クラシカルなデザインの腕時計に多く使われます。
時針の先端がコブラの頭部のような形状。夜光塗料が塗布されており、ミリタリーウォッチやパイロットウォッチに多く使われるデザイン。軍用としては第一次世界大戦期に多く見られる特徴です。
こうして見ると、腕時計の針は多種多様!
デザイン性の追求だけでなく、メルセデス針のように夜光塗料を塗布する目的を持って
その形状に至ったものもあり、それぞれの針が誕生した経緯もさまざま。
針のデザインによって腕時計の印象も異なります。
腕時計を選ぶ際には、ぜひ針のデザインにも着目してみてください。